写真の母・・・

昔（私がまだ小学校にも入っていない頃）祖父が交通事故で亡くなりました・・・カメラがまだ一般家庭に普及していない時代だったので、祖母（母の母）は遺影の写真を探すのに大変苦労したようです・・・そういうわけで生前、まだ元気なうちに「私がしんだらこれを使いなさい」と、息子に写真を渡していたそうです・・・亡くなってから「表情のいい写真」を探すのは結構大変なようです・・

私は弟と父の月命日に毎月母と一緒に墓参りをしていたのですが・・・そのたびごとに彼女の写真を撮っていました・・・いつかは使うことになるだろうと思って・・・母が亡くなったときすでに母の遺影用の写真は（わたしのもですが）決まっていました・・・笑顔のとってもいい写真でした・・・

（たいていの遺影はあまり笑ってはいないので）「母の遺影写真が笑顔で本当に良かった」と毎日のように思っていました・・・

最近になって古い写真を探さなければならなくなって・・・古いSDカードを見ていたら時々母の写真が出てきて・・・母はいつも笑っていました・・・もしかしたら母は（私が遺影のための写真を撮っていることがわかっていて）いつも笑っていてくれたのかもしれません・・・

いつも笑顔で私のカメラに対してくれた母に感謝です・・・