あまりにも悲しくて・・・今までUP出来ませんでした・・・

店先で何気なく手にした歌集・・・・呼んでいるうちにどんどん引き込まれていきました・・・２９５種すべてが心を打ちます・・・でも、どうしようもないくらいにかなしいのです・・・絶対に捨てられないとは思います・・・でも、もう一度読むためには少し時間が必要です・・・そんな歌集です

俵万智さんの歌集に心惹かれたときもありました・・・ただ万智さんの歌は若くて明るくて楽しい

・・・なのに慎一郎君の歌はとても悲しい・・・子供の頃いじめられたことがトラウマになって、そこから抜け出したいのに抜け出せないまま旅立ってしまった彼・・・

昔、石川啄木のすばらしい歌は「苦しい生活があったから生まれた」と、思ったことがありました

慎一郎君のうたも心の苦しさから生み出された物だと思います・・・でもあまりにも切ない・・・

どの歌も胸を打ちますけれど、いくつか選んでみました・・・

東京大空襲走って生きた祖父がいてぼくのいのちががここにあるのだ

癒えることなきその傷が癒えるまで癒えるその日を信じて生きよ

サンタクロースあなたにぼくは逢いたくて逢えずにぼくは大人になってしまった

今日という日もまた栞　読みさしの人生という書物にすれば

非正規という受け入れがたき現状を受け入れながら生きているのだ

非正規の友よ負けるなぼくはただ書類の整理ばかりしている

シュレッダーのゴミ捨てにゆくシュレッダーのゴミは誰かが捨てねばならず

よ負けるなぼくはただ書類の整理ばかりしている