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この本から啄木の歌をずいぶんと勉強させられました・・・

  • yutan560
  • 2019年5月10日
  • 読了時間: 2分

内田牧子さんの作品です・・・「すぐ死ぬんだから」がやたらに面白かったので私の2冊目として買いました・・・今回は古本屋で・・・ストーリーはアップテンポで内田牧子さんらしくとても面白かったんですがそれ以上の私の収穫は「私の知らない啄木の歌」に出会えたことでした・・・

こころよき 疲れなるかな 息もつかず 仕事したる後の この疲れ 啄木

自然に美しく枯れていくことの難しさ

職場と墓場との間で刺激的なことのある人生こそが面白いんだ

先が短いという幸せはどん底の人間をどれほど楽にしてくれるだろう 先が短いのだから好きなように生きよ

嫌いな人とは飯を食わず 気が向かない場所には行かず 好かれようと思わず 何を言われようと

どんなことに見舞われようと「どこ吹く風」で好きなように生きればよい

汽車の窓遙かに北に故郷の山見え来れば 襟を正すも 啄木

ああ、しゃらくさい 思い出と戦っても勝てねンだよ

ある時期にどんなに喜怒哀楽を共にしても結局、時間や状況と共に散っていくものなのだ。人の世はすべて

思い出と戦っても勝てないのだ 「勝負」とは「今」を戦うことだ

人生、下向いて生きれば いだわしものな(=いたわしい)

我々老人はすでに多くの物を失ってしまった 視力、記憶力、ゴルフの飛距離、そして権力、でもよく考えてみてくれ 残っている物の方がずっと多い ゴルフだって150ヤードは飛ばせるのだ。記憶力だって名前は出てこなくても顔に見覚えがある。失った物をいつまでも惜しみ嘆き続けるのではなく、持っている物を生かして精一杯生きることに意欲を燃やしてほしい。

「定年」って「生前葬」だな

ま、前回と同様心に残った言葉を抜き書きしてみました・・・


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